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銀行で住宅ローンを借りる場合には、注意が必要です。



建売住宅を購入したり注文住宅を建てる時には、銀行で住宅ローンを借りると思いますが、この時には注意が必要です。

銀行からお金を借りる場合には、借主がローン契約後に死亡や高度障害になった場合、保険金でローンを弁済できるように「団体信用生命保険」に加入することが条件となります。

団体信用生命保険とは?



団体信用生命保険とは、死亡などにより住宅ローン契約者が支払いできなくなった場合、生命保険会社が住宅ローン残高に相当する保険金を銀行に支払い、債務の返済に充てる仕組みです。 
 
団体信用生命保険は、住宅ローンを借入れる場合、もしくは借換えをする際にのみ契約可能な保険の一種です。一般的に住宅ローン借入れ後に加入することはできません。 
 
また、借入れ後は一部中途で付加できる場合もあるものの、健康状態によっては加入できないこともあり、契約時には慎重な検討が必要です。

団体信用生命保険の補償の内容は?



団体信用生命保険の補償の内容は、加入者が死亡または所定の高度障害になった場合、残りの住宅ローンは全額弁済されます。 


「そうなんだ”じゃ安心だね!」と簡単に考えない方が良いです。


死亡は分かりますが、高度障害ってのが問題です。


高度障害って良く考えた事はありますか?? 

高度障害とは




高度障害になったら残りの住宅ローンが保険金で弁済されると言っても、高度障害は条件が厳しいです。


一般的な団体信用生命保険が規定している高度障害は、下記の通りです。


<保障開始日以後の傷害または疾病により、次の1から8までのいずれかの高度障害状態になられたとき> 
1.両眼の視力を全く永久に失ったもの 
2.またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの(注1) 
3.中枢神経系または精神に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの(注2) 
4.胸腹部臓器に著しい傷害を残し、終身常に介護を要するもの(注2) 
5.両上肢とも、手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの 
6.両下肢とも、足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの 
7.1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの 
8.1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの
 

どうですか??


重症ですよね・・・


これ以外でも働けなくなって住宅ローンの返済が困難になる場合も、たくさん想像できます。


また、下記1から9までのいずれかに当てはまる場合、残りの住宅ローンは弁済されません。 


1.保障の開始日から1年以内に自殺されたとき 
2.「申込書兼告知書」に記入日(告知日)現在および過去の健康状態などについて事実を告げなかったか、または事実と異なることを告げその団信加入者に係る団信契約(住宅金融支援機構と生命保険会社との保険契約をいいます。以下6から8までにおいて同じ。)が解除されたとき 
3.故意により所定の高度障害状態になられたとき 
4.保障の開始日前の傷害または疾病が原因で所定の高度障害状態になられたとき 
(その傷害や疾病をご加入時に告知いただいた場合でも、債務弁済の対象とはなりません。) 
5.戦争・その他の変乱により死亡または所定の高度障害状態になられたとき 
6.詐欺・不法取得目的により団信加入者となったことにより、その団信加入者に係る団信契約が取消しまたは無効とされたとき 
7.団信加入者について、保険金を詐取する目的で事故を招致した場合、暴力団関係者その他の反社会的勢力に該当すると認められた場合など、重大な事由があり、その団信加入者に係る団信契約が解除されたとき 
8.団信加入者について、団信契約の存続を困難とする2、6又は7と同等の重大な事由があり、その団信加入者に係る団信契約が解除されたとき 
9.団信加入者が、住宅ローンの金銭消費貸借契約に定める反社会的勢力の排除に関する条項に抵触し、債務の全部につき期限の利益を失ったとき


いかがですか?


どんな生命保険や損害保険・医療保険も、保険会社が作った保険商品です。なので約款をよく読んでみると、この約款の保険に保険料を支払って、万一の時に保険金がもらえるの??と不安になることがありますよね!

まとめ



住宅ローンを借りる場合には団体信用生命保険に加入することが条件(金融機関によります)ですが、病気やケガで働けなくなり住宅ローンの返済が困難になっても保険金でカバーできないことも簡単に想像できますよね。


この対策としては、まずは借入金額を少なくする、また団体信用生命保険でカバーできない部分を生命保険や損害保険・医療保険などでリスクカバーをすることが大切です。


また、夫婦が連帯で住宅ローンを借りて、夫婦連生団信に加入することもリスクカバーとして有効です。


夫婦連生団信とは、夫婦のどちらかが死亡や高度障害になった場合には、夫婦で借りた住宅ローンの債務が全額保険金で弁済される保険です。


参考「おすすめ住宅ローンのご紹介」
https://suganuma-kenchiku.com/news/202407201127


とにかく住宅ローンを借りる場合には、勤務先の会社がずっと給料を払い続けてくれるか?加えてその会社にずっと健康で働き続けることができるのか?自分の健康には絶対の自信があるか?っていうことをよく考えて手続きをすることが大切です。


団体信用生命保険についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。


菅沼建築
近藤 / ファイナンシャル・プランナー(1級FP・CFP)


 

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